バル・デ・ボイ(Vall de Boí、ボイ渓谷 IPA:標準カタルーニャ語:[ˈbaʎ də βuˈi] バイ・ダ・ブイー、 地元方言: [ˈbaʎ de βoˈi] バイ・デ・ボイー、カスティーリャ語:Valle de Bohí)は、スペインのカタルーニャ州リェイダ県にある狭く側面の切り立った谷である。ピレネー山脈の稜線に当たるコマルカ・ダ・アルタ・リバゴルサの北東端に位置し、この地方の自治体としては最大のものである。自治体内の中心地区はバルエーラ(Barruera)地区にある。この渓谷は9つの初期ロマネスク様式の聖堂群でよく知られており、ヨーロッパでも特にロマネスク建築が密集した地域を構成している。そのため、2000年11月30日にユネスコの世界遺産に登録された。また、ピレネー山脈で最も標高の高いスキー・リゾートがこの渓谷のボイ=タウル(Boí-Taüll)にあり、渓谷北東部はアイグエストルタス・イ・アスターニ・デ・サント・マウリシ国立公園(Aigüestortes i Estany de Sant Maurici National Park)に隣接している。