ストックマン・ヘルシンキ百貨店(フィンランド語: Stockmannin Helsingin keskustan tavaratalo)はフィンランドのヘルシンキの中心地にある、文化的に重要な商業施設、百貨店。ストックマン百貨店の本店であり、北ヨーロッパにおける百貨店の間では面積と売上高が1位となっている。世界中で知られている高級ブランドのほとんどがこの百貨店に出店しており、フィンランドの主要なハイエンド百貨店として知られている。地下にある「ストックマンニン・ヘルック」(Stockmannin Herkku)は食品と飲料の階であり、その品質と品揃えの良さで知られている。ストックマンのロゴはエスカレーターを表しており、ストックマン百貨店のエスカレーターがフィンランド初のエスカレーターだという、一般的な、ただし誤った印象を与えている。フィンランド初のエスカレーターは1926年にトゥルクのフォルム百貨店(Forum)に取り付けられたものである。2002年時点ではストックマン・ヘルシンキ百貨店が全ヨーロッパ6位の百貨店であり、面積が40,500平方メートルで年売上が3.93億ユーロとなっている。とりわけ入り口の時計は日常会話で「ストッカン・ケッロ」(Stockan kello、「ストッカの時計」)と呼ばれており、ヘルシンキ市の文化シンボルと待ち合わせ場所の目印になった。1916年に行われた百貨店の建築設計コンペではヴァルテル・トメとイヴァル・トメ兄弟が勝利したが、2人とも1918年のフィンランド内戦で死亡した。百貨店の建築が行われたのは1930年の事であり、コンペで2位になったシグルド・フロステルスの手で行われた。百貨店の最終的な設計は北欧のアール・デコ風になった。クルーヴィ地区のガゼッレ区画(Gazelle)の一部となった。後にビルが拡張されたときもシグルド・フロステルスの設計に基づいた。