什一聖堂(じゅういちせいどう ウクライナ語: Десятинна церква)は、ウクライナの首都キエフに存在したキリスト教の教会である。989年から996年の間にルーシのヴォロディーミル聖公によって古キエフ山の上に建立された。ルーシおよびキエフにおける最初の石造りの教会であったとされる。『ルーシ年代記』の記述によれば、ヴォロディーミル聖公は教会を建設するために自分が所有する金銀の十分の一(什一)を献金したので、教会は什一聖堂と名づけられた。現存するのは聖堂の土台の遺構のみで、ルーシ時代の聖堂の姿について不明な点が多い。発掘調査によれば、聖堂は3つの身廊と6つのドームを持つビザンツ風な内接十字型の教会であったという。内部は豪華なモザイク、壁画、大理石の彫刻、モザイクと粘板岩を合わせた床があったと考えられる。