ゴールデン(Golden)は、アメリカ合衆国コロラド州中北部に位置する都市。州都デンバーの西約20kmに位置し、同市の都市圏および広域都市圏内の郊外都市となっていると共に、同州ジェファーソン郡の郡庁所在地である。人口は18,867人(2010年国勢調査)。ゴールデンはパイクスピークのゴールドラッシュの最中、1859年に、ゴールデンシティという鉱夫の野営地として創設された。ゴールデンシティという名は、この時に入植したジョージア州出身の鉱夫トーマス・L・ゴールデンにちなんでつけられた。やがて1860年、ゴールデンシティはジェファーソン準州の準州都となった。翌1861年にコロラド準州が新設されると、一旦は準州都がコロラドシティに移ったものの、さらにその翌年、1862年に準州都がゴールデンシティに戻された。その後1867年、準州都はデンバーシティ(現デンバー)に移された。1876年にコロラドが州に昇格した後も、州都は引き続きデンバーに置かれ、ゴールデンに戻ってくることはなかった。ゴールデンには理工系の専攻に特化した州立大学であるコロラド鉱山大学が置かれている。また、国立再生可能エネルギー研究所、国立地震情報センター、アメリカ登山センター、およびコロラド鉄道博物館もゴールデンに置かれている。ゴールデンはビール醸造会社クアーズや、そのクアーズの創業者一家によって設立され、磁器の製造から始まって、現在では半導体や自動車等に用いられる工業用セラミックスを製造するクアーズテック、製菓会社ジョリー・レンチャー(現ハーシーズ傘下)創業の地である。また、ナイフメーカーのスパイダルコ、および自転車メーカーのイェティ・サイクルズも本社を置いている。西部開拓時代のガンマン、バッファロー・ビルは、ゴールデンの西にそびえるルックアウト山に眠っている。